第一章 ー王様ー

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チチッ…チッチッ…バサバサ― 昼、村の中央が騒がしい。 家には父さんも母さんもいない。 俺は外に出た。 "おめでとう!" "これであと3年ねぇ" "しっかりお勤め果たして、幸せにね" 誰かを祝っているらしい。 人が集まりすぎて、中央で誰が何を しているのかもわからない。 すると俺の様子に気づいたのか母さんが 俺の隣にスタスタと駆け足で来た。 「ロウ、あなたはあまり村の人たちとお話ししたり、交流がないからわからないだろうけど…。」 「誰か祝ってんのか?」
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