第一章 ー王様ー

6/30
前へ
/46ページ
次へ
「白癒魔士様は20歳になるとラクティア様という、この世界の頂点に立たれている偉いお人のところでお勤めして、幸せに暮らすのよ。」 ラクティア…なんか聞いたことある 名前だな。 ルクスに学んだのか、ただ単に誰かの 会話にその単語が出てきていたのを 偶然耳にしたのか…。 それはわからなかった。 「ラクティア様は白癒魔士様方と、前からお仕えしている、おひとりの聖癒魔士様しかお目にかかることができない存在なのよ。」 誰ひとりとして見ることができない存在 となるのか。 「白癒魔士様になる娘さんたちは、親からすると誇らしいことだけど…同時に悲しみもあるわね。大事な子供を早くから手放すのだから…。」
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加