第一章 ー王様ー

7/30
前へ
/46ページ
次へ
「そうなんだ…。」 母さんから話を聞いているうちに 祝いで集っていた村人たちの群れも ちらほらとそれぞれ、農作の作業や 家事などで戻っていった。 「あれ…か?」 俺はやっと目的の人物を目にすることができた。 「そうよ、あの子が新たに誕生した白癒魔士様。」 その白癒魔士とは村人たちからの 祝われごとにおぼつかない表情で 微笑みを浮かべていた。 「あ…。」 彼女は俺が見ていることに気づいたの だろう。 俺と目があった。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加