第一章 ー王様ー

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「ロウ…気にし」 「俺はべつに気にしてねぇよ。どんな風にいわれようが、こう育ってしまったもんは仕方がないだろ?だから母さんは気にするなって、な?」 俺はこの扱いにはもう慣れていた。 村人全員にいわれるわけではなかったが 歴史や知識を重んじる年寄りたちは みな、俺を穢らわしいと扱っている。 「ロウは…優しいのね。」 母さんはそういってソファーに座った。 一方、父さんは家の裏で農作業を している。 俺はそこへ行った。 「父さん、手伝おうか?」 「おぉ、ロウ。すまないな、じゃあこの石を白癒魔士様に届けてくれないか?」
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