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目の前のモニターはもう一分進んでいる。
この間、誰も口を開かなかった。
そして正面の男性がもう痺れを切らしたようだ。
「…何で、こんな姿勢で!
まだ40分もこのままかよ!」
「…まあまあ。」
俺は思わず口を開いた。
「…なんだよ!」
「…いや、一日は出れないんですし…
そん…まあ、…うん…
とりあえず自己紹介でもしません。」
焦りながらなぜか自己紹介なんか言った。
すると同じ年くらいの女性が口を開いた。
「…私も…彼に賛成です!」
「…ねぇ、そうしましょう。」
女性におばさんも賛成する。
「…今から、ここで相手を出し抜くんだ。
そんなものは必要ない。
それより、せいぜい作戦でも考えたらどうだ?」
勉強、男性が口を開いた。
俺を除く男性三人は
何だか、協力的でない。
「…と、とにかく!俺は
沼田 明博です。
お、願いします!」
俺は僅かに動く首でお辞儀した。
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