集まった8人

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指定されたバスはカーテンがしまっていた。車体の揺れに身を預けて早20分弱。静かな空気がバスの中を漂っていた。 俺は“沼田 明博(ヌマタ アキヒロ)”。高校生から始めたハンドボールを、大学生になっても続けいる。他には特に何も無い平凡な男性だ。 短めの黒髪も少し大きな手も部活故にだ。 学生生活に金は不可欠。そんなこんなでバイトを探し、ある求人に目をつけて今に至る。 《…しかし…、》 俺はポケットから自分で切った求人要項を見た。 《…こんなバイト…あるのか?…なんの実験に…?》 しわしわの求人要項の内容はこうだ。
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