45分間

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時間が進んでいく残り時間が20分を切った。 「…だー、遅い!! まだかよ!さっさと外せよ! こんなことをしても意味が無いだろ!」 「マジうざい! もう腰が死ぬ! ホント、ホント! ホント外してよこれ!」 俺の正面の相手と女子高生は完全に痺れを切らしている。 《…早く外れて欲しいのは確かだ。 窮屈だし、動くのは肘から先とつま先と首だ。 …でも外れたら外れたで、俺は目を付けられているし。》 俺はなるべく正面の相手を目を合わせぬように下を見ていた。 俺みたいに下を向いているのは 柏崎さんと絵を描いていた女性だ。 どうやら二人もそんなに騒ぐのは嫌いのようだ。 それに比べて勉強した人と宏さんは落ち着いてる。 時々、不気味に笑ったり、手先が動いたり。 何だか勝利の算段を立てているようだ。 すると高瀬さんが口を開いた。 「…ねぇ…TVさん。」 「はいなんでしょう?」 「お手洗いに行きたいんだけど…。」
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