45分間

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《そうか…。なんでも集めれるけど… もって帰れない…そうだよな…。 でも…ここなら一週間くらい、 優雅な生活はできるんだ… …でもよ…こんな空気で…。》 俺は話を聞いてうなずいて目を左右にやる。 空気が張り詰めている。 見えるほどの殺気を放つ男性に 嫌な冷気のような勉強男性と宏さん。 高瀬さんは深呼吸と体を動かすことをやめない。 女子高生は…相変わらずだが 俺は苦手なタイプだし。 絵を描いている女の子は… よく分からない。 《物は用意できる。 …勝負はこの腕のブレスレッドの取り合い。 …攻撃物も防御物も用意は出来るが… だれが、いつ用意したかはわかるから 簡単に対応できる…。 …そういえば…。》 「すみません。その…、支配人。」 「はい、なんですか?」 「まず、あなたを呼ぶときはなんと呼べば?」 「…ああ…なんでもいいですが… 以前二人が言ったのでTVさんにしましょうか?」 すると仮面が消えて 映画館のカメラのような人が出てきた。 《いい加減な…。》 「…こちらから観察していますので、 TVさんじゃなくとも、呼ばれていると判断したら 反応するつもりです。」 「ああ…そう。」 「それで…?」 「ああ、例えば… 注文に優先順位はあるのか?」 俺は尋ねた。
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