45分間

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《し、しまったな…。 いやいや、待てよ…。》 俺は視線を後ろのほうに。 廊下の横には上に向かう階段がある。 《…相手は向かいの席にいる。 急いで上の階に上がって 鍵で部屋を開けて…籠もってしまう! …大丈夫だ…部活で鍛えた足くらいは!》 俺は時間を見た。 刻一刻と減っていく。 みんなの表情が変わっていく。 緊張が走っている。 おそらく、一気に人が動く。 もしかしたら殴り合いが始まるかもしれない。 いや、男性は向かい側以外は なんとなく頭脳だから、そんなことはしない。 女性陣もそんな感じはする。 そして遂に一分を切る。 「…いよいよだな…。」 宏さんは笑っている。 「……。」 高瀬さんが体を揺らす。 5…4…3…2…1…0。 ビー!! 秒数が0になった瞬間 警報ベルのような音が鳴り響く。 そして全員の拘束機具が一気に外れる。
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