45分間

14/16
前へ
/215ページ
次へ
高瀬さんは黙ってすぐに立ち上がる。 俺もここに居てはまずいと腰を上げる。 「…ってめ!待てよ!!」 向かいの男性が腰を上げてくる。 男性の声で体萎縮し止まる。 《いや!いやいや!! 逃げないか!》 俺の足を動かしだす。 すると 「待って!!」 聞いたことない声が響いた。 「!?」 みんなが声を当てに注目したのは 絵を描いていた女性だ。 立ってみるとと背が高いもんだ。 女性は俺を狙った男性に向かって 震えながら手を伸ばす。 そこにはブレスレッド、つまり鍵だ。 「!?」 みんなが驚く。 「…ほ…ほら…、 ねぇ…鍵…あなたにあげる。」 「はぁ?」 「だ、だから! …暴力は…やめて…。」 女性は震え男性に目を合わせ、反らしを続けている。 「…ふん!」 男性は鍵を取る。 《助かった…。》 俺は少し安堵しているが、 男性が俺を睨んだ。 《やばっ!!》 俺は急いでその場を逃げて 部屋に向かった。
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

472人が本棚に入れています
本棚に追加