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「!?」
俺はじっくりと箱を見る。
上も横も真っ黒だ。
こんなにも真っ黒なのは珍しい。
俺は軽く持ち上げる。相当軽い。
肩幅くらいあって高さも十センチくらいあるのに。
俺はしかめ面してじっくりと見つめる。
顔を離して近づけてを繰り返す。
すると光の反射が妙な箇所がある。
「!」
俺は箱を斜めにして見る。
「…沼田 明博…様。…
…俺用の…もの…あっ!そういえば…。」
『…特殊なものがあります。』
《これか?特殊なもの…か…。》
俺は箱の上に手をかけた。
そして中を覗くと底に
三枚のカードと一枚の紙が入っていた。
「なんだこりゃ?」
俺は箱をひっくり返し全部を出す。
カードの大きさは名刺サイズ。
紙はA4だ。
紙には大きく“説明書”と書いてある。
俺はカードを一枚手にして説明書と照らし合わせる。
よく見るとカードには左上に①と書かれている。
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