45分間

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「!?」 俺はじっくりと箱を見る。 上も横も真っ黒だ。 こんなにも真っ黒なのは珍しい。 俺は軽く持ち上げる。相当軽い。 肩幅くらいあって高さも十センチくらいあるのに。 俺はしかめ面してじっくりと見つめる。 顔を離して近づけてを繰り返す。 すると光の反射が妙な箇所がある。 「!」 俺は箱を斜めにして見る。 「…沼田 明博…様。… …俺用の…もの…あっ!そういえば…。」 『…特殊なものがあります。』 《これか?特殊なもの…か…。》 俺は箱の上に手をかけた。 そして中を覗くと底に 三枚のカードと一枚の紙が入っていた。 「なんだこりゃ?」 俺は箱をひっくり返し全部を出す。 カードの大きさは名刺サイズ。 紙はA4だ。 紙には大きく“説明書”と書いてある。 俺はカードを一枚手にして説明書と照らし合わせる。 よく見るとカードには左上に①と書かれている。
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