先着１名

特殊なもの

俺は説明書をにっかりと目を通す。
『　　　説明書　　　

これは　沼田明博　様に配布したカードになります。
カードの使用はゲームを実験を大きく左右すると考えられます。
カードには特殊な効果があります。
カードの使用は他の情報と違い
使用者は報告されず、使用されるまで効果を他人に知られません。
カードの使用は一人、【二枚まで】です。
カードの使用はこちらが監視しています。
なので、よく考えることをおススメします。』
《…たしか…カードは？》
俺は出したカードを見た。
俺の手に一枚、机に出ているのが二枚。
間違いない、合計三枚だ。

《なるほど、一枚は使用できないのね。》
俺は説明書に戻る。
『○カードの使用方法
カードを使用するときは
モニター、もしくはＴＶの横に挿入部が
ありますので挿入してください。』
「？」
俺は説明書片手にテレビに寄って行く。
テレビの横には確かに挿入口がある。
…というか、これはテレビなのか？
ほかに配線らしいものが見当たらない。

「まあ、いいや。」
俺はそのまま説明書に戻る。