集まった8人

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《……。》 普通の求人とは違う、気になる事はある。 求める人材はよく分からないし、バイト期間はなぜか“最大”。 そして高額時給。 怪しいのは分かっている。しかし、この時給にはどうしても勝てなかった。 そんな事を思い返していると、いよいよバスが止まった。 扉が妙なほど大きな音を上げて開いた。 「…お待ちしておりました、沼田 明博様。」 「…。」 バスの乗車口に黒いスーツを纏う女性が一人。 俺はバスを降りて女性と並んだ。 「私、沼田様の案内人でございます。」 「案内人?」 「はい、実験施設にご案内致します。」 女性がお辞儀をし歩き出した。 徐々に細くなるコンクリートの道を歩いた先に、 大きな鉄格子が。 「…。」 俺は少し驚いた。漫画の世界のような巨大な牢獄だ。 女性は淡々と鉄格子の鍵を外す。 機械認証から単純な南京錠。 かなり厳重な扉を女性は開いた。 「こちらへ。」 俺は唾を飲み、女性についていった。
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