特殊なもの

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「…!! 明博君!!」 「今だ!!」 柏崎さんの声がしたと思うと 俺の下にいる健吾さんの腕を宏さんは 押さえつける。 そして腕から銃を奪い 適当に廊下の隅に払った。 銃はカタカタと音を立てて 廊下の端で止まった。 更にもう一丁の銃も宏さんが健吾さんの腕を 思いっきり膝にぶつけ落とさせる。 「お、おい!!お前達!!」 「黙れ!!」 宏さんは俺の乗っていない腕の部分を 押さえつける。 「だれか! 何でもいい、縛るものを用意してくれ!」 「!?」 「早く!!」 「わ、分かったよ!!」 宏さんの声に動いたのは女子高生だった。 すぐさま音声が流れる。
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