集まった8人

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「こちらになります。」 女性はまた別の扉を指して 頭を下げた。 今度の扉は濃い緑。 大きさは四、五メートルある。 「どうぞ、お入り下さい。」 俺は扉を静かに押し開けた。 鈍い音を聞きながら、 見えてきた景色はまた小さな部屋。 今度はスーツを着た男性。 目が会うと男性は深く頭を下げた。 「沼田 明博様ですね。」 「はい。」 「すみません、こちらで 荷物を確認します。」 「荷物を確認?」 「実験中、携帯等の外部との 連絡するものをこちらの金庫に しまってもらいます。」 「…。」 俺は荷物を開けた。 服に勉強用具にパソコンに携帯に トレーニング用のタンベルにゲーム機。 ここから、携帯とパソコンと ゲーム機が金庫に。 「暗証番号はご自由に。」 男性は頭を下げた。 俺は四けたの番号を入力した。 「これで?」 「奥の扉へ。」 男性は頭を下げたまま 更に奥の扉を指した。 今度の扉は綺麗な黒い扉だ。
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