プロローグ

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結局、京都行き帰りの往復で0系には乗ることが出来なかった。 京都の蒸気機関車の博物館は、迫力がありすぎて、泣いてばかりいた。 的が外れたお父さんは、ちょっと残念そう。 でも、僕にはそんなこと、どうでもよかった。 あの女の子のことが、頭から離れない。 今から思うと、これが初恋というものなのだろうか。 0系のキーホルダーは僕の宝物になった。
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