死神

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ピーッピーッピーッ ピーッピーッ 「ちょっとー千鶴、うるさいんですけどー」 「何で俺なの!?」 「え、千鶴の腹時計じゃないの?」 「こんな機械音してないわっ!」 ピーッ ピーッ 「…これじゃない?」 「つーしんき?」 「どうやって止めんの?」 「「「………」」」 ピーッ ピーッ ピーッ 「ほら千鶴早く」 「だから何で俺!?」 「千鶴こーゆーの得意なんでしょ?」 「一言も言ってませんけど!?」 ピーッ 「「ちーづーるー」」 ピーッ 「だぁもー!うるさいなー!!」 ピッ 『Tardi!!』(遅い!!) 「「「………」」」(゚∀゚) 『…? Chi e ?』(…誰?) 「千鶴、ほら英語」 「違うっしょ!英語じゃないっしょ!」 「千鶴ハーフでしょ。イケるって」 「いけるか!!」 『Che cosa per favore?』(何をしている?) 「…ちょ、ちょ、2人とも押すなって!」 「英語以外の地球語は専門外です」 「宇宙語はもっと専門外です」 「宇宙語じゃねーしイタリア語だし!」 「「……」」グィーッ 「だから押すなー!」 『…Capisce cio che dico?』(俺の言ってることが分かるか?) 「あー…えっとー…グーテンターク!」 『Fur deutschland?』(ドイツ人か?) 「Ich bin ein halbes.…Japan und Deutschland」(俺はハーフで…日本とドイツの) 『hmm』(ふーん) 「千鶴がそれっぽく見える」 「え、嘘、あれ千鶴?」 「祐希、ゲームのやりすぎで目悪くなったんじゃない?」 「いや、俺は悠太の目を疑うよ。あれは千鶴じゃない」 「ちょっとそこーっ!さっきから何なの!俺だとかじゃないとか!!」 「あ、千鶴だ」 「でしょ」 「むきーっ!!」 『あれ、そっちにドイツ語話せる人いるの?』 「!!?」(=д= ) 『ハーフらしい』 『へぇ、そーなんだ。チャオー♪』 「日本語話せるじゃねーか!」 『…うん?話せるよ』 「騙してたのかよ!?」 『別に騙しちゃいねーよ』 『あー…ダリオくん、また意地悪したでしょ』 『してねーよ。ドイツ語で話すからドイツ語で返しただけだ』 『もー!……えっと、ごめんね?』 「ぷーんだ、ちーさん怒ったもんね。もう通信なんか出てやんない」(-_- ) 『あれ?…ごめんねー!……聞こえてる?』 「聞こえてます。それで、何の用ですか?」 『斗和はいるか?』 「今、出掛けてる…けど」 『じゃあ美和くんもいないんだね』 「うん、まぁ…」 『チッ、何だよ無駄な時間付き合わせやがって』 「そっちが始めから日本語話してれば問題なかったし!」 『あ゙?』 「ごめんなさい」 『じゃあ、帰ってきたら連絡いれてくれるかな?』 「分かりました」 『チャオ』―プツン 「……何だったの?」 「さあ?」
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