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青年が居なくなって次の日の朝
レオはベッドの中で首をかしげていた
「僕…昨日、リビングで…?何故ベッドで寝てるです?」
レオの最後の記憶は携帯を握りしめてリビングのソファーで泣いたところまで
おそらくそこで寝てしまったのだろうが、何故か朝起きたらベッドだった
「よーせーさんの仕業ですかね?」
『ぶはっ!!』
「ひょ!?誰ですか!?今笑いました!しつれーです!!」
『ぶはははははっ!!』
誰も居ない部屋に響く第三者の笑い声
「むぅ…聞き覚えがある声です…」
『ははっ!!そりゃそうだ、アイツと同じ声なんだからな』
口調は違えど、レオが聞き間違えるはずがない
「師匠!!」
そう、居ないはずの青年と同じ声なのだ
『ブー、ハズレ、俺の名前は刹那』
「刹那?僕の剣です…………………あ!わかりました!師匠が言ってた第二段階です」
レオは刹那を手に取った
『正解!俺はアイツの擬似人格である刹那だ、よろしくな……因みにお前を運んだのも俺だ、時間は限られるが、俺は人型になることも可能な素敵武器なんだ』
「うわ…すごいです!!お話相手ができました!」
刹那の話を微塵も聞いていないレオ
ただ、一人じゃないということが嬉しいようだ
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