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そして、レオはそれを満足そうに見て
放置した
「さて、まずは名前を聞こうか?あぁ、俺はギルドランクX、孤高の浮き雲だ………くそ王女も気絶しているし、名前も教えておこう、橘レオだ」
周りの困惑など気にしない
「………今のやり取りは」
「気にするな、ハゲるぞ?」
遥の呟きを切り捨てたレオ
「というか、橘?」
「刹那と同じ顔の師匠の義理の息子だ………師匠の名前を言うなよ?俺はまだ教えてもらってないんだ、キレるぞ?」
十年前、青年もレオも互いに忘れていたのだ
今度会ったら本人に聞く
それがレオの一番の目標だ
「うん、俺は見てない、レオのキャラが変なのとか見てない……」
「ちょっと病んでる、病んでる…」
「刹那にも伝染してる、病んでる、病んでる…」
「えぇと、私が居る意味あるか?」
ショウ、剣、亮、国王の呟きもスルー
「で、名前を言え…でなければ…そうだな、若年寄とインテリ眼鏡と呼ぶが?」
「守司天理だ」
「東宮遥です」
「「間違いない、お前は橘だ」」
名乗った後で認められた
「貴様らに言われんでも俺は橘だ、さて国王…泉に向かうぞ」
レオはそう言って、泣いている刹那を剣に戻し…部屋を出ていった
「では、お荷物は私が預からせていただきます、浮き雲様の後に続いてください」
一人、いつもと変わらないセバスチャン
だって、執事ですから
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