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「さぁ、天理に遥…泉に入れ、そうすれば理屈はわからんが魔力がもらえるか、解放されるかするはずだ」
レオの周りを無視した発言に、天理と遥は素直に従った
彼らは知っている
橘は自由な存在なのだと
「じゃ、いってくる」
「巻き込ま…いえ、亮くん、眼鏡を預かっておいてください」
剣や亮と違い、躊躇いを見せず
綺麗な飛び込みで泉に入った二人
「やっぱり変だ、あの二人」
「心強いけどね」
亮と剣は複雑な心境だ
レオと同じく思ったのだ、変人増えた…と
「さ、浮き雲様…こちらをどうぞ」
セバスチャンが用意した紅茶とお菓子を堪能しつつ、レオは二人があがってくるのを待った
「………ふぅ」
「私、初めて泉の精とやらに会いましたよ」
呑気に泉から出た二人
「あぁ、泉に居るのは泉の精ではなく、初代勇者と言われている」
ショウが説明する
「なるほど、お前達は見込みがあるようだな…魔力のしまいかたを知っていたのか?」
レオが魔力を抑え込めている二人に聞いた
「つか、俺たち初代勇者とか会ってないけど…」
「あぁ、何故こうも立て続けに泉に入るものが居るのか不思議に思ったらしくてな」
「えぇ、姿を現したわけではなく、光の玉みたいな姿でしたが…いいきかいでしたので魔力の扱い方など、質問してきました」
なるほど、こうも多用されては不思議に思うだろう
しかし、ついでで色々聞いてくるとは、中々二人もいい度胸をしているらしい
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