とりあえず、友達

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「橘…お前はいつも、空気が読めないやつだな」 担任が心持ちニヤニヤしながら言った 実は教頭が嫌いなのだ 「間違えるな、俺は空気が読めないのではない、空気を読んだうえで気にしないだけだ」 なお悪い!と教員達は思った 因みに、教頭は皆からスルーされている 「で?転入生だって?」 「はい、私は東宮遥と申します」 「俺は守司天理だ」 周りを無視して挨拶を始める 「勇者って話だが、勇者ってのはイケメンじゃないといけないのか?いや、只野は普通だったな…まぁ私は剣一筋!担任のミレイ様だ!!」 「聞いてませんよ担任」 「亮に失礼だぞ担任」 「自分に様をつけるとか馬鹿なのか担任」 「「ブフッ!!」」 口々にコメントをしていたが、レオの発言に何故か吹き出した天理と遥 二人は自分たちの学園の生徒会長を思いだし、馬鹿発言に笑ったのだ 『俺様発言=バ会長!!』 「バ会長?」 「「ブフッ!!」」 必死に笑いをこらえる二人 担任は… 「また厄介な奴等が増えた…」 気苦労が多そうだ 「さて、皆様…そろそろお時間ではないでしょうか?」 セバスチャンが懐中時計を閉じながら言った 「まずい!!ホームルームの時間だ!!」 担任は慌てて用意する 「じゃ、皆捕まれ…セバスチャン」 「イエスマイロード」 セバスチャンは素早く察するとレオに触れ レオ達は担任を置いて、教室の扉前に転移した 天理と遥は紹介のため待機、レオはそのまま教室に入った
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