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「人が寝ているところで騒ぐな、俺の安眠の邪魔だ」
結局自分のため
「それに、俺は師匠から自分の害になるものは完膚なきまでに潰せと教わった、この程度完膚なきまでとは程遠い」
レオはフンッと鼻を鳴らして自分の席についた
「そうか…なら仕方ないな」
「だね、仕方ないよ」
「お前らよっぽどレオの師匠が怖いんだな」
仕方ないと諦めた剣と亮にショウはしみじみと言った
そして、教室の扉が開き、担任が入ってきた
「チッ、置いていきやがって…」
入ってきた担任はレオと背後に控えているセバスチャンを睨んでぶつぶつ言っていたが、気を取り直し転入生を紹介した
「入ってこい」
担任に言われて入ってきた二人
途端に女子は悲鳴をあげ、男子は呪いの言葉を吐いた
「黙りなさい」
「黙れ」
慣れているのか、二人は慌てず騒がず一言だけ発した
それで静まる教室
レオは内心、こいつら便利だ…等と思っていた
「異世界より、勇者の仲間として召喚されました、東宮遥と申します」
「同じく、守司天理だ」
二人は淡々と挨拶をする
「因みに私はうるさい方が嫌いですので、一々猿みたいに騒がないでくださいね?」
「チワワ共の悲鳴で慣れたと思っていたが、女子の声の高さは軽く公害だな」
顔はいいが、毒舌な二人
それもそのはずで、二人はクラスメイトと仲良くするつもりがないのだ
セバスチャンからレオに対する態度を聞いていたのだから
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