出会い

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しかも、数をこなしながらも、別れた後に、決して相手から恨み事を言われない部分も彼の魅力の一つだった。 「高校でも派手にやるんだろうなー…。 何とも、羨ましい」 ブツブツ言いながらも、羨ましいのは本音らしく、国中はよだれでも垂らしそうな顔をしている。 「おう、康祐。 告られたのか?」 隣のクラスの女子に呼び出された康祐が教室に戻って来た。 「ああ。 断ったけど」 康祐は、不貞腐れたように眉間にしわを寄せる。 「お前は、お前でもっと盛んにやれよ。 もったいないなー。 可愛かったじゃん」 国中は、康祐の頭をパシッとこずいた。 「知らない人だし」 そんな康祐に、国中は「あっちゃー」と、芸人みたいにおでこに手を当て、顔をしかめる。 「世界中の女子と知り合いだと思え!!」
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