202人が本棚に入れています
本棚に追加
沖田side
メキッと骨が折れるような音が響いて
それを合図に戒羅さんの体が大きくなっていった。
来る途中でつんだ花をいけた花瓶がバリンと床に落ちて割れた。
「おい!何事だ!?」
その音で土方さんが部屋に入ってきたが土方さんも戒羅さんの様子をみて固まる。
メキッ…メリ…メリ…バキッ
そうしているうちに戒羅さんは大きくなっていき、ついに15、6の女子と同じ身長になった。
さすが妖怪の服は違うのか破けてもないし、そのままの形で大きくなっている。
やはり目が付くのは腕の痣。
少しだけそでから見えるそれは痛々しい。
「か…戒羅さん?」
名前を呼ぶとビクッと肩を揺らし、背けていた顔をこちらへ向けた。
ヒュッと土方さんが隣で息を吸い込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!