一寸師と……

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凄く美しい。 まるで天女かと思った… 幼さが残るふくふくした頬は先程まで泣いていたせいか、桜色になり 鼻が高く通っていて、唇は頬と同じ色 何より目を引いたのは目。 片方は琥珀色、もう片方は海の様に蒼い 何時もつり上がっている細く整った眉は今はたれ下がっている。 「お前…月魄か?」 土方さんが言葉を発すると戒羅さんは罰が悪そうにその口をうごかすと 「…満月の夜は、こうなってしまうんです………ただこうなるとき、メキメキッて音がして体が歪むので見せたくなかったんですよ………。」と、言った。 だからいやと言っていたのか? それも何か違う気がする。 「副長……何事ですか?」 いつの間にか一君も騒ぎに駆けつけたようで戒羅さんの姿を見ると固まった。 僕と土方さんが説明すると納得したようにまた冷静になったけど、一君が固まる事なんて珍しい。
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