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「うちの学校は
校則ゆるいんだよ。
だから髪そめても大丈夫」
私はロングの栗色の髪を
なびかせながら言った。
涼一はそんな私を見てから
言う。
「まぁ、似合ってるんじゃねーの?
ていうか…今日で
俺らがこーやって一緒に歩くのも最後になるんだな…」
「あーそうだね。
せいせいする」
「…お前な;;
大体お前が危機感というか
自覚がないから危険だっていって俺が一緒にいたんだぜ?
お前、女子寮入ったって
絶対1人で帰るなよ?」
「へいへーい」
「わかってんのか、お前…
お前はもう少し自分の可愛さというか、いやちがう、そういうのじゃなく、容姿のよさというかスタイルというか、いやいや俺個人の見方だけじゃなく」
「…あ!!
学校見えたよ!!!」
「…話きけよ……
…見えたな…。
最初は男女共同体育館集合だっけ?」
こうして私と涼一は
南都高校の校門をくぐったのだった。
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