私は女だっ!!!

3/10
前へ
/85ページ
次へ
「うちの学校は 校則ゆるいんだよ。 だから髪そめても大丈夫」 私はロングの栗色の髪を なびかせながら言った。 涼一はそんな私を見てから 言う。 「まぁ、似合ってるんじゃねーの? ていうか…今日で 俺らがこーやって一緒に歩くのも最後になるんだな…」 「あーそうだね。 せいせいする」 「…お前な;; 大体お前が危機感というか 自覚がないから危険だっていって俺が一緒にいたんだぜ? お前、女子寮入ったって 絶対1人で帰るなよ?」 「へいへーい」 「わかってんのか、お前… お前はもう少し自分の可愛さというか、いやちがう、そういうのじゃなく、容姿のよさというかスタイルというか、いやいや俺個人の見方だけじゃなく」 「…あ!! 学校見えたよ!!!」 「…話きけよ…… …見えたな…。 最初は男女共同体育館集合だっけ?」 こうして私と涼一は 南都高校の校門をくぐったのだった。 .
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

214人が本棚に入れています
本棚に追加