四月

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だけど、彼女である羽留花をもの凄く溺愛していて甘い。 去年の六月くらいから付き合い出して彼女に危害を加えるものには容赦なく鉄槌を食らわせる。 天馬と同じように人の弱味を暴露して徹底的にまで屈辱を与える。 暴君であると同時にどうしょうもないくらい彼女想いの性格をしている。 「確かに彼女は可愛いです。貴方が娘のように溺愛するのも無理がありませんね――気持ち悪いほどに」 誰の目から見てもわかるくらいに末埜のことをおちょっくっている天馬。 しかも最後には悪口、明らかに末埜へと喧嘩を売っている口調であった。 二人の会話を聞いていた甚平はこれはヤバイと思いなんとかしても天馬を謝らさせようとする。 この末埜という男、普段は天馬と同じ頭を使った心理的なもので相手を攻撃する。 しかし、本気でキレた場合はまた別、力を持ってして相手をひれ伏せさせようとする。 その強さは普通の学生が数人束になっても敵わないほどの強さだ。 噂では彼の怒りを買ったとある不良グループが潰されたとも言われている。 それほどの強さを持ってしてもこの学校では一番の強さの持ち主ではない。 三年生でとんでもなく強いものがいるからだ。
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