アノ日

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『あすか、降りるわよ』 お母さんがそう言った次の瞬間、降りる方のドアではなく、反対車線の私がもたれていた側のドアが開いてしまった。 当然、全体重を預けていたドアがなくなり支える物がなくなった私の体は重力に耐え切れず、地に降りていく…。 ふ…と、横を見ると向こうから来た電車に気付いた。 私はハッ、と息を飲む。
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