最初で最後。

2/2
前へ
/2ページ
次へ
君がどんなに、変わっても僕の目に映る君は何も変わらない。 友達の前で、どんなに強がって見せても、君のことを忘れることなんてできないね。 帰り際駅のホームでかわした君とのファーストキス。 繋いだ手から伝わった君の温度。 落ちた涙の透明さ。 思い出すたび君の笑顔が僕の中で遠くなる。 逢いたい。 僕が壊した君の心の隙間を、僕の愛でみたしてあげたい。 二度目の別れに戸惑いながらも、最後の君からの大好きの言葉は僕にとっての大切な宝物。 優しい君に、 あんなにも可愛らしい君に、 もう、話しかけることも出来ない。 君の隣はもう僕の特等席じゃない。 君の楽しそうな笑顔も。 君の優しさも。 もう一度、君の側で、誰よりも近くで君と愛しあえたら。 君に涙を流させはしないのに。 そんな、都合のいい事を思う。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加