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『でも、意外だなぁ‥』
俺の眼鏡を手に取って
見ながら侑李が言う。
『慧ちゃんは生徒会とか
してると思った』
手に持った眼鏡をかけて
侑李がふふっと笑う。
眼鏡をかけるだけで
侑李の印象が変わった。
相変わらず可愛いが
少し真面目っぽくなった。
眼鏡かけるだけで
こんなにも変わるんだな‥
『どう?似合うでしょ?』
『すごい似合うよ』
そう言うと、侑李は
嬉しそうに笑う。
そんな侑李につられて
俺も笑ってしまう。
眼鏡の位置を合わせながら
嬉しそうにする侑李。
そんなに眼鏡が
気に入ったのか‥
『それ、あげるよ』
『え?いいよ、悪いしっ』
侑李は、焦って俺に
眼鏡を返してくる。
その手を俺は、侑李の
ほうに押し返した。
『まだ、いっぱいあるから』
俺は、鞄の中から
予備の眼鏡を出した。
たまに、眼鏡がなくなったり
することがある。
だから、いつも鞄には
予備の眼鏡が入っている。
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