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『あの‥名前、』
『伊野尾‥慧でいいよ』
俺がそう言うと、侑李は
困ったような顔。
ネクタイを見ると
侑李は、青色で後輩だった。
この高校は、ネクタイで
学年が分けてある。
俺の学年は、赤色。
侑李の先輩で2年だ。
『先輩とか後輩とか
気にしないでいいよ』
『‥でも、』
『俺、授業とか真面目に
受けてないしさ』
苦笑いして言うと
侑李は、くすっと笑った。
『よろしくね、慧ちゃん』
笑顔で手を差し出した
侑李の手を握った。
『‥てか、ちゃんって、』
『可愛いでしょ?』
ふふっと笑う侑李に
俺は、笑うしかなかった。
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