マネージャーとして

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その少し掠れた声に義彦の足は止まった。 「おはよう御台。」 御台と呼ばれた男子生徒は、その風貌とは不釣り合いな笑顔を見せた。 「相変わらず早いな....ていうかすまんな毎朝つきあわせちゃって。」 御台の言葉に今度は義彦が笑顔で答えた。 「気にすんなよ。好きでやってんだから。ほら、早く支度して来いよ?」 2時間後、グラウンドの隅で2人がクールダウンのためにキャッチボールを始めた頃には、登校する生徒たちが御台を見つけては挨拶をして通り過ぎて行った。 「さてと....着替えるか?」 御台が受け止めたボールを投げずに、声をかけると義彦も右手を上げて応えた。 30分後、2人は学校からそう遠くない河川敷の土手に座っていた。  
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