プロローグ

2/2
前へ
/5ページ
次へ
刹那、春樹は梓を抱きしめた。 「ち、ちょっと!」 「いいから」 梓よりも大きい身体の春樹に包まれた梓は、何よりも沢山の安心感で胸が満たされた。 そして、春樹にも聞こえないように小さな声で、梓は呟いた。 「どうしてアンタなんかを気にしちゃうのよ…」 春樹はその聞くつもりも無かった梓の独り言を、梓の体温を感じながら聞いていた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加