序章

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パソコンの画面は、表示がおかしくなり、時計でさえも狂ってしまった。 ??「システムエラー、レーダー使用不能!原因はヘリです!」 近くにあった照明ライトも、明るさを増し、破裂した。レノックスは思わず目を閉じた。軍人にとって、目標から目を反らす事は致命的だが、理由なんて後でいくらでもつけられる。だが、目を開けると、そこにはもう大型ヘリはいなかった。 いや、正確には、ヘリではなくなっていた。金属の擦れる音を立てながらヘリが組み換わっていく。そのヘリは、手があり足があり、顔もある。まるで、人間をそのまま巨大な機械に置き換えただけの姿だった。これはまさに、未知との遭遇としか言い様がなかった。
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