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「ん、少し我慢しててくれ。身体構成班、エラーは見当たらないか?」
「今のところ出ていませんね。順調ですよ」
男性のものと思える声がなにやら話し込んでいる。
私はケーブルを引っ張ってみたが、首が疲れてきたのでやめた。
「お待たせ。ケーブルを外すから手を放してくれ」
右手を放すと、パシュッと軽快な音とともにケーブルが外れた。
ようやく自由になった首を回し、自分の身体を見回す。液体が滴り、部屋に小さな足跡を生み出していた。
部屋の中にはいくつかの機材と、私が降りたカプセルと同じ形のものが他に2台並んでいた。
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