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「ほかには異常はないかい?」
「ない……です」
この声はどこから出てるんだろう?と部屋をキョロキョロ見廻しつつ、その声に返事をする。
「そうか……では君のいる部屋に人を迎えに行かせるから、少しの間待っていてくれ」
ブツっという音がしたかと思ったら、今度は何も聞こえなくなった。
「ん、誰が来るのかな」
部屋の角に見つけた黒い箱をさっきまではここから音が出てたのに、と思いながらコツコツと叩きつつ、迎えを待った。
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