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「自己冷却を開始させろ」
「了解、自己冷却開始」
やや野太い男性の声に続き、先ほどの女性の声が響く。
地下30メートルにある室内は薄暗く、中には80人ほどの技術者が各々のディスプレイと睨み合っていた。
「自己冷却装置、正常に作動しています」
凛とした声を主機主任、フレンダ・アビガイルが安堵の感情をにじませつつ発した。
白衣を着た彼女は眼鏡の角を持ち上げ、後ろへ振り向きながら報告する。
「素体のステータス、核融合炉ともに正常。起動に影響……ありません」
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