お買いもの.premier

7/17
前へ
/356ページ
次へ
―数十分後、私は異様な光景を目の当たりにしていた。 「この子が今回の最重要警護対象者だ。見た目は子供だが、我が国の威信と名誉の子だ!各員、心して警護せよ!」 『了解!』 オリヴィアが室長に外出許可を求めてから数十分で、会議室には総勢20名ほどの黒服の中年男性が会議モニター前の私たちに敬礼していた。 「……なるほど、確かに安全ね」 ショッピングだけでこれか、と呆れをため息に混ぜて吐いていると、 「なんだか私までVIP扱いだわ!」 と隣から能天気な声が聞こえた。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

240人が本棚に入れています
本棚に追加