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「豪華ね……」
先ほどのはしゃぎっぷりはどこやら、だらしなく口を開けて呟くオリヴィア。
たしかに豪華、としか表現しようがない光景だった。巨大な光源から発せられた光はシャンデリアのクリスタルで乱反射し、エントランスホールに降り注いでいた。そこにいる女性や男性も優雅に歩きながら会話に華を咲かせていた。
―そのほとんどが私達を見て固まっていたけれども。
「オリヴィア様、まずはどちらへ向かいましょうか?」
我を失っているところへ突然ダリアに話しかけられたオリヴィアは
「そっ、そうね!まずはこの子の下着かしら!」
裏返った声で叫んでいた。
「お子様向けの女性下着ですね?かしこまりました」
と微笑みを携えたままうなずくダリアだったが、周囲のマダムの目は冷ややかだった。
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