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「オリヴィア……」
恨みがましい目を向けつつ、できる限り低い声でオリヴィアを呼ぶ。
「ご、ごめんなさい……」
さすがにマダムの視線が堪えたようで、SP集団の中を身を小さくしながら歩いていた。
・・・・・・
「こちらでございます」
しばらく歩き、女性用ファッションの区画の奥に並べられたたくさんのブースに案内された。
ダリアが警備員と二言三言交わすと、
「お嬢様方、こちらへどうぞ」
とブースの“関係者以外立ち入り禁止”と金のパネルが打たれたドアを開け、さらに奥の部屋へと案内された。
部屋の中はピンクと白基調の内装で、フリルのあしらわれたカーテンが可愛らしさをかもし出している部屋だった。
しかしそれ以外に調度品なども無く、壁の一面は巨大な鏡になっている。さらには更衣室はあるものの品物は置いていなかった。
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