発表・披露宴.premier

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「おつかれさま」 ベンチに座ってお腹に張り付いた運動服をパタパタと扇ぎながらはがしていると、会議に出ていたオリヴィアが声をかけてきた。 「オリヴィアもおつかれ。報告会どうだった?」 「そうね、披露宴は2週間後で決まりよ。上層部の面々も結果に概ね満足してるわ」 私から受け取ったココナッツジュースを飲みながら、渋い顔で伝えてくれた。 「概ね?」 「そう、体型に不満をもったジジイがいやがったのよ。なんで少女なのか、と」 「余計なお世話だわ」 あなた達が造ったのに、と唇を尖らせながら床に届かない脚をブラブラさせていた。
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