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会見席が見えた瞬間、たくさんのフラッシュで視界を白く塗りつぶされた。
披露宴が始まると、長官の挨拶から始まり室長、各主任、そして私の紹介になった。
「この娘が我々が開発した、AI搭載型核融合炉、アリア1型です」
長官の紹介とともに椅子から立ち上がり、ドレスの裾を持ち上げて会釈する。
「アリア・プルミエールです。今日はよろしくお願いします」
またもや視界が白く染め上げられるが、客席に笑顔を向け続ける。
「彼女には各国の技術者に用意して頂いた電力計でのテストを、報道の皆様にはAIの性能の確認を兼ねてご質問には彼女自身に答えて頂く予定です」
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