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ローガンが言葉を切った瞬間、客席から―主にマスコミから大きなどよめきが走った。
従来のカウンセリングAIやシステムAIには与えられた専門分野以外の質問に答えることはできない。
―このアリアというロボットは、どの様な質問にも答えるというのだ。
ローガンの発言は技術者に驚きを、記者には彼らの生きる糧―記事を与えるには十分すぎるものだった。
「まずは発電能力から……」
それを見たローガンは満足気な表情でどよめきを遮るように会見を進める。
アメリカ、中国、ロシア、フランス、インド―
各国の技術者が持ち寄った機器からケーブルを伸ばし、次々と首にテスターを繋ぐ。その度に技術者が驚嘆の声を上げていた。
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