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頭の中に静電気を流されたような頭痛に顔をしかめつつ私は目をあけた。
「ん……ぉ?」
白い光を発する棒で照らされた部屋。その中央にいくつか置かれたカプセルには大量のケーブルが伸びている。
「んん?」
右腕を動かそうとしてみると何かに引っ張られた。
脇を見るとメタリックホワイトの固定具が肘から指先まで覆っていた。
全身は少し粘り気の強い液体で濡れていて少し気持ち悪い。
固定具と同じ色の内壁が顔のすぐ横まで伸びており、部屋全体を見回すことはできなかった。
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