第一章 鍵しっぽ

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いつものように本を読んでいると庭の草むらがカサカサと音を立てた。 横目でチラッと見るとジャムの墓の上に何かがいた。 もう一度見てみる。 その小さな固まりには尻尾が生えていて尻尾の先が曲がっている。 「鍵しっぽ?」 私の声に気付いたのか耳がピコッと立った。 そしてゆっくりこちらを向いた。 「…子猫?」 周りを見てみるが親猫らしい猫はいなくその子だけだった。
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