再会

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いつもと変わらない朝 いつもと変わらない日常 いつもと変わらない風景 そんな日々を過ごしてる 私の携帯に一本の 電話がかかってきた 私はその電話がこれからの 日々を変える原因に なるなんて少しも 思っていなかった 「はーい、もしもし?」 私はだるそうに電話を取り いつものように電話で言う 言葉を呟くと 電話の相手は高い声で 返事を返してきた 「あ、瀬李?おっはよー! 今日もだるそうな声で 安心したよー!」 瀬李(セリ)とは私の名前で 相手は小学生の時からの 親友で名前は杏里(アンリ) 「杏里…朝から声がうるさい。 せっかくの日曜なんだから 寝かせてよ…」 私は夜行性で朝は超が つく程苦手。 それを知っている 杏里は態としているのだ。 「せっかくの日曜だからこそ 親友の瀬李に連絡 してるんだよー? 逆にありがとう、と 言ってほしいくらいだよ!」 彼女…杏里は小学生の頃から 自信満々で少し自己中だ。 だから、結構女の子からは 嫌われているが 私は彼女の性格を 気に入っている。 「あーはいはい、ありがとう」 「感情篭って ないんですけどー!」 軽く流す私に杏里は 拗ねたように言い 電話越しで膨れっ面を する杏里を私が想像して クスクスと笑い出し笑いだした 私につられて笑い出す杏里 「あー朝から笑いを ありがとう!」 「瀬李が勝手に 笑いだしたんだし!」 「あ、そっか!」 と、いつもと変わらない 会話を繰り返し 笑う私達… そう…ここまでは 何も変わらない会話
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