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『…んん、夢…かぁ』
目を開けると見慣れた
リビングの天井が現れた
杏里との電話が
終わってからすぐに
眠ってしまったようだ
『時間…時間…
今、何時ー??』
私は少しだるそうに
体の向きをかえ
壁にかけてある時計を
みると…'15時40分'
結構、寝てしまったようだ…
『……シャワー浴びて
用意するかー…だるっ』
本当、私はつくづく
怠い女だと思った
もう、全ての事が
怠く、面倒臭く思う
『……まだ22歳なんだけどなぁ。』
その呟きは虚しく
部屋の空気に変わり
私はお風呂場へと
消えて行った
大切な何かを
忘れたまま━…
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