5人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
そしてあれから私は
シャワーを浴びて
いつもしないメイクに
背中まで伸びた金に
近い茶髪の髪を内巻きにして
いつも着ない
黒のワンピに白のコート
いつも履かない
白のニーハイブーツを履き
姿見で自分を見ていたら
'ピンポンピンポンピンポーン'と
静かな部屋に響いた
「…ったく、一回でいいっつーの」
鳴らした相手に毒を吐くと
携帯と財布と鍵しか入ってない
バックを持ち
ドアを開けて相手を睨む
「ちょっと、杏里!
いつも言ってるけど
一回でいいって
言ってるでしょ!」
少し怒った風に
目の前に居る杏里に
言い放つと杏里は
'あははーごめんね?'と
反省の色を少しも見せず
ニコニコと笑っていた。
「まったく…次からは
気をつけてよね?」
「次から気をつけまーす!」
少しも気をつけようと
しない杏里に背を向け
ドアに鍵をかけて
杏里にの方を向いて
'案内、よろしく!'と
言って私達は合コンがある
居酒屋、夢幻に
向かった━…
最初のコメントを投稿しよう!