悲しみの空

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『ちょっと、風花っ!?痛いって!!それにさっきも言ったでしょ。暑いって!!』 怒っているような口振りだけど、それが莉乃ちゃんなりの照れ隠しなのが解るから、あたしはますますきつく抱きしめる。 『わかった、わかった!あたしを好きなのはわかったから、風花!早くあたしんち行って、風花の好きな苺アイス食べようよ!』 『苺アイス!?』 我ながら、食べ物に反応してしまった自分が恥ずかしいけど、あたしは莉乃ちゃんからパッと離れると、もう一度確かめるために質問してみた。 『苺アイスがあるの?』 『ププッ!!やっぱり風花だ!苺アイスに食いついた!』 そう言って莉乃ちゃんはニヒッと笑うと、右手の親指をピンッと立てて大きくうなずいた。
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