悲しみの空
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あたしは莉乃ちゃんの後ろに回り込むと、背中を両手で押しながら歩く。 『行こ!行こ!早く莉乃ちゃんち!苺アイスが待ってるよ!』 『バカ風花!あんたが言うな!』 笑いながら莉乃ちゃんは『はい、はい!』って右手を挙げてヒラヒラさせながら歩き出した。 あたしも莉乃ちゃんの横に並んで着いて歩く。 夏休み最後の昼下がり、あたしたちは莉乃ちゃんちに向かっていた。
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